ブログ

ブログ

BLOG
会長日記

「想定外」を想定する・・・

人というのは、とても忘れっぽい生き物で、大きな失敗をしてその時はとても苦労したり、つらい思いをしたにもかかわらず、しばらくするとその記憶が薄らいでいくことが多いのです。自宅の庭や近所に毎年咲く梅の花にしても、去年の2月の末にはどんな状況だったかは、はっきりとは思い出せません。花の咲く時期は忘れてもそんなに影響はありませんが、命や財産に関わる失敗や災害対策のためには、大きなマイナスになります。

大浜

2月13日に福島、宮城で震度6強の大きな地震がありました。10年前の東日本大震災の余震だと言いますから、自然のサイクルは人の時間の流れの感覚とは大きく違います。薄れかけたあの大震災の当時の恐ろしい様子がよみがえってきました。

その10年前の震災で引き起こされ、未だに処理が思うように進んでいない東電福島原発の事故のとき、さかんに言われた言葉が「想定外」でした。

「『想定外』を想定せよ!」というのは、「失敗学」の提唱者である畑村洋太郎先生の著書のタイトルです。先生によると、「想定」とは考えの「枠」のことで、むずかしいのは「枠」を決めることだと言います。そしてその枠は、時代や環境など周りが変化したら、当然設定を変えなければいけないそうです。人間の性質として、「見たくないものは見えない」「聞きたくないことは聞こえない」というように自分にとって都合のいい思考をします。そんな人間の特性を理解し、そのことを頭に入れて判断し、行動するようになればミスや失敗を防ぐことができると述べておられます。

先週18日朝、前回のブログで紹介したグループ会社である国友製材(株)が火災を起こしました。幸い関係各位の迅速な消火活動のおかげで、けが人、近隣への類焼もなく工場の一部を焼失するにとどまりましたが、様々な方々に大きなご迷惑と心配をおかけすることになってしまいました。    心よりお詫びを申し上げます。

まさに原因は、自分たちに都合のいい「枠」を作って行動し、想定を甘く見積もっていたことが最大の要因です。

これからはこの失敗を決して忘れない努力を続け、「想定の枠組み」を常に厳しく変化させながら「想定外」をつくらないよう国友グループ社員全員で取り組んでいきたいと思います。

このブログをお読みいただいた皆様には、今後とも、より一層の厳しいご指導をお願いいたします。

厳しい寒さに花咲く水仙

社長