温度のバリアフリー

温度のバリアフリー

COMFORTABLE
温度のバリアフリー住宅とはパッシブデザインに基づいて設計され、優れた気密性・断熱性を有し、
エアコンによる省エネルギーな冷暖房負荷で、1年を通して快適に過ごしていただける
住まいを「温度のバリアフリー住宅」と位置づけています。

温度のバリアフリー住宅(=高性能住宅)としての条件

  • 部屋間温度差

    3℃以下
  • 頭部と脚部の
    温度差
    1℃以下
  • 床表面温度

    22~26℃
  • 気 流

    0.15m/s以下
  • 壁と窓の輻射
    温度差
    8℃以下
  • 天井からの不均一
    な輻射温度差
    3℃以下
温度のバリアフリー住宅の要素は、私たちが提供する住宅の主幹となるものです。樹木で例えるなら、幹の部分にあたります。 優れた設計・断熱性・気密性(=安定した幹)があるからこそ、その先には豊かな暮らし(=花や実)を得ることができる と考えています。そのため、私たちが手掛ける家づくりにおいては一般基準を超える値を設定し、より高い気密・断熱 性能の住まいを提案しています。
省エネ性能基準の比較
(数値が小さいほど性能が良い)
比較項目 一般基準 「つなぐ家」基準
C値
〈相当隙間面積〉
2.0㎠/㎡以下 0.7㎠/㎡以下
UA値
〈外皮平均熱貫流率〉
0.87w/㎡・K以下 0.50w/㎡・K以下
ηA値
〈平均日射熱取得率〉
3.0 2.8
床下エアコン
  • 低燃費

    床下エアコンの一番の利点は一台のエアコンでおうちまるごと温かいことです。ウソ?!と思われるかもしれませんが、実現できる家づくりをしています。いかに最小限の設備で、最小限のランニングコストを実現できるかをお考えの方、ここに答えがあります。35坪(70帖)程度の空間を14〜18帖用のエアコン一台で冷暖房可能としています。
  • 自然素材
    の床
    床下エアコンを採用することで、従来の床暖房では選定しづらかった無垢のフローリング材を取り入れることが可能になります。 建材フローリングでは古くなったら張り替えるという考えでしたが、家族の歴史とともに年を重ねてアンティークになる無垢のフローリングには愛着が湧いてきます。自然素材は、補修しながら経年変化を楽しめる素材です。
  • 温度の
    バリアフリー
    「バリアフリー」とは、床などの段差だけを指す言葉ではありません。温度ムラの大きい家は、身体に大きな負担がかかります。その危険を表すものに〈ヒートショック〉という現象があります。温度ムラが無いということは、私たちが健康に暮らすための大きなバリアフリーとなります。
  • 基礎断熱

    床下エアコンの力を最大限に活かすために床下空間を室内と同じ性能にまで断熱施工します。この空間にエアコンを設置し、床下の空間を温めることによる床下暖房の効果が得られます。そして、床に開けたスリットを利用し、エアコン一台で家のあらゆる空間に温かい空気を運んでくれます。また、床下の湿気もエアコンで管理できるため、シロアリ被害もありません。
高気密・高断熱
  • C値
    〈相当隙間面積〉
    C値とは気密性を表す数値で、数字が小さいほど隙間がなく気密性の高い住宅を指します。気密施工がしっかりしているということは、断熱性能を発揮するうえで一番重要なことです。私たちは、全棟の工事現場で第三者機関による気密測定(C値測定)を実地し施工上での不具合がないか、 検査しています。
  • ηA値
    〈平均日射熱取得率〉
    UA値
    〈外皮平均熱貫流率〉
    ηA値(日射取得率)は、日射熱取得率が大きいものほど日射熱を室内に取り入れるので、暖房を重視する地域・部屋に適しています。逆に、日射熱取得率が小さいものほど日射熱を遮蔽するので、冷房を重視する地域・部屋に適しています。 日本には四季があるため、双方を考慮した設計が必要となります。 UA値( 外皮平均熱貫流率)は 、住宅の断熱性能を表し、数値が小さいほど性能が高いことを表しています。天井・壁・床、 各部位から逃げる熱損失を合計し、外皮面積で割って求めます。つなぐ家ではUA値0.37~0.50の施工実績となっております。
  • 断熱材

    隙間なく重鎮できる施工性のよいものを使用します。施工技術に左右されない安定した品質が確保できるからです。主に、セルロースファイバー・硬質ウレタンを使用することで、高い断熱性を発揮します。
  • 換気
    システム
    全熱交換型24時間第1種換気を導入しています。換気熱を回収して再利用システムです。暖房の熱気や冷房の冷気を逃さないため、冷暖房費を節約することができます。優れた気密性を確保することで、換気システムの性能を充分に発揮でき、計画通りの換気ができます。
  • 施工管理

    現場監督は大別するとこんな仕事をしています。
    • 施工前準備~完成・お引き渡しまでの工事日程の管理・建物の品質管理・工事にかかる費用の予算管理
    • 工事現場における安全管理 以上は管理するうえで基本的なことですが、私たちはこれにプラスして、“コミュニケーションの管理”を重視しています。
    お客様の大切な住まいをご満足いただけるカタチにする為、携わらせていただく設計者・職人、 それぞれの気持ちをひとつに“つなげる”。そして、その地域で気持ち良く 暮らしていただく ために近隣の方々とのコミュニケーションや気配りも大切にしています。 コミュニケーションで気持ちを“つなぐ”お手伝いをする。これも、大切な現場での仕事です。
パッシブデザイン
  • 太陽の恵み
    を受ける設計
    建築場所や近隣の建物によって、土地の条件は様々です。土地の気候・環境を考慮して最適な建物の配置角度を計算します。陽射しをより多く取り込めるよう設計します。合わせて近隣との窓の干渉を避けるなどの配慮もおこなっています。
  • 『家庭に“庭”あり』プランニング初期段階で庭と建物のゾーニングを行います。風の通り道を考えると同時に「景色」をつくり、「目隠し」の役割も果たす植栽等。建物を「引き立たせる」庭を大切にします。
  • 庇の出に
    こだわる設計
    建物の配置計画と同時に庇(ひさし)の出を調整することにより、ギラギラした夏の陽射しを遮り、暖かな冬の陽射しを取り込む採光計画を取り入れいています。庇の出にこだわることで、冷暖房負荷を抑え快適性を高めます。
  • 吹き抜けの
    ある設計
    太陽の恵みをふんだんに取り込み、明るい室内に自然な風の流れを起こします。 開放的な空間は、高い断熱性があればこそ実現できるものです。更に、高気密・高断熱の家では吹き抜けのある設計にすることにより、上下階の温度差をなくすことが出来ます。
  • 自然素材

    「人」と「木」がつながれば“休”めます。私たちの潜在意識の中には木の温もりを必要としてるという考えから自然素材はパッシブデザ インには欠かせないものと位置づけています。
  • 設計

    家は車のように簡単に買い替える事は出来ません。10年後、20年後、30年後・・・ どうなっているのかを想像しながら創り上げていくものだと考えています。だからこそ、すべてのことに妥協せず、最適な答えを導き出すのが設計の仕事となります。 また、私たちが先人より受け継いだ暮らし方を現代の環境へ対応させて未来へとつないでいく、これも大事な使命と考えています。私たちの設計には、住む人の暮らしを豊かにするだけでなく、地域をより良いものに変えていく力があると信じて描いています。