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会長日記

太陽の塔

昨日の新聞に、1970年大阪万博のシンボル「太陽の塔」が国の重要文化財に指定されるというニュースが出ていました。「太陽の塔」は芸術家の岡本太郎氏がデザインし、高さは約70メートルあり過去、現在、未来を象徴する3つの「顔」があしらわれています。当初は閉幕後に撤去される予定だったが、住民らの要望から永久保存に転じ、EXPO’70の遺産(レガシー)となったのです。

私は今から40年以上前、結婚した当初に万博記念公園から徒歩15分のところに住んでいたので、現在開催中の大阪関西万博(EXPO2025)の喧騒からはずれたこの昔の「太陽の塔」を大型連休中に久しぶりに家内と二人で訪ねてみました。

表側のてっぺんの黄金の顔が未来を象徴し、真ん中の太陽の顔が現在を象徴しているそうです。そして裏側の黒い太陽は過去を象徴しています。

2018年に耐震・改修工事が完了して内部の一般公開ができるようになったので、ネットで予約して見学してきました。

1970年当時テーマ館の地下展示には、第4の顔「地底の太陽」があったのですが、終了後の撤去作業から現在まで行方不明になっているそうで、その姿が復元されていました。

当時の地底の太陽の展示風景と現在のレプリカです。

塔の内部には高さ41メートルの「生命の樹」があり、その幹や枝には大小292体の生物の模型が取り付けられ、アメーバなどの原生生物から爬虫類、恐竜から人類に至るまでの生命の進化の過程が表されています。

一階の部分までは撮影自由なのですが、それより上に螺旋状に登って行って自分のスマホで写真を撮るには、入場料プラス500円必要なので、最初の2枚は私の撮影ですがあとの写真はネットからの流用です。

耐震・改修工事の概要です。

EXPO’70は私の中学校2年生のときの開催でしたが、何度か会場へ行った覚えはあるのですが、人の波と行列しか記憶にありません。

岡本太郎の最初のデザイン画の展示がありましたが、私の撮影した現在の姿とぴったりと重なります。

工期は1969年1月から1970年3月までの1年2か月、総工費は当時の金額で6億3千万円だったそうです。円く曲面を出さなくてはならないので、内部の鉄骨組なんかはなかなか複雑な構造をしていました。

私事ながら、実は今日5月18日は私たち夫婦の45回目の結婚記念日です。先日太陽の塔を訪ねたついでに当時住んでいたマンション(アパート?)を探しに行きました。

周辺は大きく変わっていましたが、その建物はまだ健在でした。茨木市紫明園という「太陽の塔」からわずか2キロ足らずのところにあったのです。万博公園でコンサートなどがあると、その音楽が風に乗って聞こえてきたことを懐かしく思い出します。

会長