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会長日記

防災について(3)

11月9日から15日までは秋の全国火災予防運動です。今年のスローガンは「ひとつずつ いいね!で確認 火の用心」です。毎年この期間の前に滋賀県防火保安協会連合会では、県外視察研修を行います。今年も先週の6日~7日京都の八幡市に行きました。

最初に行ったのは、木津川にかかる日本で一番長い木造の橋の上津屋橋(通称 流れ橋)で全長が356.5mあります。流れ橋は、最初から流れることを計算して造られています。流れてもかまわない、初めから頑丈に造らずに流れたらまた、直すという発想です。・・・大雨が降れば、川の水かさが増えていきます。やがて川の水位が橋桁に達すると、のっているだけの橋桁と橋板は浮かび上がります。橋桁と橋板はワイヤロープでしっかりと橋脚につなげているため、流れ去ってしまうことはありません。水位が下がった後で、橋桁と橋板を引き上げて、橋脚の上にのせれば、元の流出前の状態に戻ります。・・・言葉で書くと簡単そうですが、復旧には、一回3000万円ほどかかるそうです。昭和28年(1953年)にできてから、昨年までに22回流されて、先月の12日の台風19号で23回目の流出になってしまったそうです。

橋桁や橋板は、橋脚の左側に並んでいます。普段は川の水はほとんどありません。

手前の河川敷に茶畑があります。お茶の木の半分くらいまで水が来たことがわかります。復旧がいつできるかはまだ未定だそうです。

時代劇のロケ地として、何度もTVや映画に使われています。

次に、近くの男山の上にある、有名な石清水八幡宮へ行きました。御本殿をはじめ社殿は織田信長や豊臣秀吉、徳川家光などが再建、造営し国宝や重要文化財に指定されています。

沖縄の首里城の火災の直後ということもあり、火災予防や対応が非常に厳しくなっているという話でした。

翌日長浜へ戻り、今年7月に竣工した湖北地域消防本部、長浜消防署新庁舎を見学しました。

地上5階建てで最新の高機能消防指令システムや施設の整った建物です。通信指令室の説明や施設案内をしてもらいました。また、玄関ホールには、長浜市防火保安協会が寄贈した黒壁製作のステンドグラスが設置されています。

これから寒さが厳しくなり、暖房器具も活躍しだします。今日からの火災予防運動を契機に、改めて自分の周りの防火、防災を見直す時間をつくりましょう。

社長