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会長日記

花言葉は、・・・清らかな心・・・

仏教では泥水の中から美しい花を咲かせる姿から蓮(ハス)を仏の知恵や慈悲の象徴としたそうです。お釈迦様が蓮の花の上に立っておられることから「神聖」という意味もあるそうです。

私の母の一周忌があと数日ということで、お墓参りに行ってきました。

この霊園から琵琶湖岸の方へ数百メートル行くと、動植物の調査を行っている日本最大のビオトープ実験地があります。昭和40年代に早崎地域や海老江地域では遠浅の湿地帯を干拓して農地にしました。しかし、平成の時代になるとコメ余りとなり、田んぼを持て余すというような勝手な事態になります。滋賀県は平成13年からその一部(約20ha)で試験的に水を入れ内湖再生の可能性を探ってきましたが、調査の結果、在来魚類をはじめ多様な生物の生息が確認されたため、具体的な内湖再生に着手しています。ビオトープ実験調査が始まってからコハクチョウが年々増え、現在では県内有数の飛来地となっています。

そして、ここ数年、今頃になると蓮(ハス)の花で内湖は埋め尽くされるのです。毎年増え続け今では、水面に隙間がないほどになりました。調査地域ですので、中へ入って勝手に観察したり、撮影することは制限されていますが、周辺からでもよく見ることはできます。

しかし、自然というものは、まだまだ人の力では想像や理解できないことも多く、滋賀県内で最も有名だった蓮(ハス)の群生地、草津の烏丸半島では、ここ2~3年で花も葉も根も突然消滅してしまい、専門家が調べても原因が不明だと言います。

早崎ビオトープから1キロほど南の「奥びわスポーツの森」の池でも毎年7月には蓮(ハス)が満開でした。それが、これも突然、3年程前から全く消滅してしまったのです。左側がHPにあった10年前ぐらいの写真で、右側が私が昨日撮影したものです。同じ時期、同じ場所でこんな状況になってしまいました。

人間は科学技術の進歩で、何でも可能になるように思いがちですが、まだまだ、自然や生命の不思議においては解き明かされていないことも多いのです。謙虚な気持ちを忘れないでいたいものです。

社長