ブログ

ブログ

BLOG
会長日記

タイム・アフター・タイム🎶

毎朝出勤して日本経済新聞を読むのが日課ですが、今は最初に芥川賞作家の吉田修一さんの連載小説「タイム・アフター・タイム」を読みます。吉田さんは最近超有名になった映画「国宝」の原作者ですが、私はこの朝刊の小説が楽しみで毎朝が待ち遠しいのです。

物語は長崎で過ごした高校時代の初恋の二人が、その後は別々の人生を歩むことになり、20数年後に偶然東京で再会・・・10代の頃の回想をまじえて現在と行き来しながら描く、一言で言えばごく普通っぽい恋愛小説なんですが、ストーリーテラーの作家が書くとすごくワクワクした話になります。

「タイム・アフター・タイム」というタイトルはおそらくシンディ・ローパーの1984年の大ヒット曲からの発想だと思います。小説の中でも、今までで1回だけこの曲のエピソードがちらっと出てきました。

なぜそう思うかというと、この歌は時間の経過とともに変わっていく感情と気持ちのすれ違いがテーマとなっているのですが、どうやらこの小説の主人公たちもそんな経過を辿ってきているようだからです。

この曲の盛り上がりのサビは何度も繰り返されるこんな歌詞です。

『もしあなたが迷ったら   探して   私が見つかるから   何度でも』

『もしあなたが倒れたら  私が支えるから  私は待ってるわ  何度でも』

日本語に訳すとニュアンスが伝わりませんし、私もうまく説明できないのですが、「Time After Time(何度でも)」というタイトルが繰り返されます。これは男女の別れの曲なのですが、暗い、悲しいというより明日への希望をみつけるような歌です。

実は、この「タイム・アフター・タイム」のことを書こうと思ったのは、いま開催中のミラノ・コルティナ五輪でフィギュアスケートの「りくりゅうペア」の金メダルを見たからです。感動的な二人の姿に日本中が心動かされたと思いますが、特にショートプログラムで失敗して落ち込む木原選手を励まし、フリーでは起死回生の素晴らしい演技を終えたあと、三浦選手が優しく頭を抱く姿は、まるで映画のワンシーンか美しい絵画のようでした。

Milano Cortina 2026 Olympic Winter Games

「普段はどちらかがリードしているけれど、大変なことが起こったり、何かを乗り越えなければいけないときはもう一人の方が逆転して支える」と言っていたテレビのコメンテーターがいましたが、まさにそんな感じでした。

小説の今後の展開が気になりますし、りくりゅうペアのこれからの活躍にも期待します。

「タイム・アフター・タイム」連想の話でした。

【おまけ】・・・シンディ・ローパーのこの曲のカバーをあのジャズの巨匠マイルス・デイヴィスがしています。ネットで見てそのレコードを持っていたことに昨日気づきました。エレクトリックなサウンドが素敵です。

会長