ブログ

ブログ

BLOG
会長日記

「老松」伐倒で風景変わる

先月末、郵便受けに大浜町自治会からのお知らせが入っていました。「老松(金毘羅さん北側)の松が枯れており何時折れて落下してもおかしくない状態です。自治会としまして、枯れ松の伐採を決定いたしました。」という内容です。

自宅から300mほど北に行った私の散歩コースのせまい農道沿いに小さな祠があります。このブログでも何度か取り上げているとても四季ごとに趣のあるお気に入りの場所です。集落方向でなく琵琶湖に向かって建っており、なんの「神さま」かわからないまま通るときに手を合わせていました。この案内文で、この地域が「老松」と呼ばれ、この祠は「金毘羅さん」であることがわかりました。

金毘羅(こんぴら)さんといえば、香川県の「金刀比羅宮」が超有名ですが、全国に600ほど「金毘羅神社」があるそうです。滋賀県にも彦根や大津、米原、東近江にもあるとネットに出ていました。もともと五穀豊穣、商売繁盛、病気平癒などのご利益があるのですが、特に航海の安全や豊漁祈願の守り神だそうです。だからこの小さな祠も琵琶湖を向いて建てられているのでしょう。長年の疑問が解決しました。

大浜モデルの住所も同じく、このエリアの字(あざ)名は「老松」といいます。昔から琵琶湖岸に多くの松が自生していて、大木・老木となった松も多かったのではないでしょうか。

しかしここ数年、このあたりの立派な松の大木が軒並み松枯病で枯れてしまい伐倒されています。そしてとうとうこのエリアの象徴だった「金毘羅さん」の老木も6本全部が枯れてしまい切り倒されることになったのです。

伐採のお知らせをもらってから、まだ松の木があるうちにと写真を撮っておきましたが、次に見たときにはすでに枝打ちが始まっていてかわいそうな姿に・・・

幹は刻まれて転がされていますが、内部は無残にも空洞になっていました。

これでは何時折れて倒れてもおかしくない状態というのがよくわかります。何年くらいの樹齢なのかはよくわかりませんが、相当昔から集落と琵琶湖の歴史を見守っていたのだろうと推察します。

切り倒されて整地された場所は、すっかり景色が変わってしまいました。

もうしばらくすれば、この地域の地名の由来を誰も知らなくなってしまうのかもしれません。

さて、話は変わって大浜モデルの庭木の件です。

我が家には、12年前の新築のときに植えた「シマトネリコ」の庭木があります。2年前のちょうど今頃のブログに、大きくなりすぎて散髪をした話を書きました。日当たりがいいのか、栄養が豊富なのか、2年間でまた2階の屋根まで届くほどに成長しました。このままではまた落ち葉で近所に迷惑をかけるのと、台風などで窓を傷つける可能性もあり、冬に雪が積もると危険なのでKTSに枝払いをお願いしました。

暑い中、早速に来てくれて「見てくれ」や「美観」は別にしてバッサリととら刈りの剪定をしてくれました。

4本の太い幹があるのですが、一本は根元から切ってしまい、もう一本は経過観察をするために2mほど残しました。

残る2本が上まで伸びていて、枝をつけている状態にしました。とりあえず、これからの経年変化を観察することにします。相当にさっぱりした写真です。

切り落とした枝や幹はとりあえず庭に置いておきましたが、1週間ほど経つとすっかり枯れ枝となりました。

木というものは、やはり青々と葉っぱをつけて、そびえ立っているからこそ、生気・生命力を感じるのだとしみじみ思いました。

最後に、「老松」のなくなった金毘羅さんの祠辺り、今年の春の桜と去年の秋の紅葉の写真を連結して紹介しておきます。

会長