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会長日記

がんばれ北陸・能登!

今年の元日、能登半島を震源に大きな地震が北陸を襲いました。さらに9月には豪雨にも見舞われ、追い打ちをかけるように、同じ地域にさらに甚大な被害をもたらしました。

外部から見ている限り、復興復旧は思うように進んでいないように感じ、地元の方々のご苦労を少しでも知ることを目的に、滋賀県防火保安連合会で視察研修に行ってきました。

当初は、能登半島をぐるっと回って、被害が大きかった和倉温泉に宿泊しては、との計画もあったのですが、まだ復旧工事のさなかで営業されてない旅館がほとんどなので、金沢の兼六園の被害状況と富山県の氷見、そして地震や豪雨のときに出動して対応に当たった、国土交通省北陸地方整備局の富山防災センターを訪ねました。

元日の地震では、金沢城と兼六園の石垣約30か所で崩落や「前倒れ」の被害があり、複数の灯篭が倒れたとのことでした。今では、文化財の石垣は調査と修理の最中ですが、灯篭などは元に戻ったようです。

日本最古の銅像といわれる「日本武尊(ヤマトタケル)像」明治13年、西南戦争で亡くなった石川県兵士の慰霊のため、鋳物で有名なお隣の富山県の高岡の職人の手によるもの。原料にヒ素が含まれているため、鳥が寄り付かずきれいな銅像で、当然しっかり立っています。

今年の兼六園内の紅葉は遅れているそうですが、観光客は外国人も含めて大勢訪れていました。

宿泊は富山湾を望み、向こう側に立山連峰が見える漁港で有名な氷見です。能登半島へ向かう道路は何とか通行できるようにはなっていますが、デコボコがひどく、修理もままならずバスの天井に頭をぶつける事もあるほどです。

この先がずっと能登半島の東岸となります。

朝7時前、立山連峰の向こう側に朝日がのぼり、富山湾にきれいな太陽の希望の帯ができました。

富山県には、小矢部川、庄川、神通川、常願寺川、黒部川と大きな河川があり、古代より大きな災害が何度も発生してきました。

その常願寺川の河川敷に、国土交通省北陸地方整備局の富山防災センターがあります。

52000㎡の広大な敷地の中に災害対策棟や災害対策車両格納庫、資材格納庫、ヘリポートなどがあります。災害から国民の生命・財産を守り、普段の暮らしを監視し、災害対策の技術をつくり、伝える役割を果たしています。

各種車両は能登半島地震や豪雨災害のときにも活躍しました。また地震の揺れを体験できる装置もあります。

職員の方々にもいろいろと説明を受け、災害に対する知識と理解を深めるよい機会となりました。

天候にも恵まれ、防災センターからは立山連峰がとてもきれいに見えました。

能登地方の復興復旧はまだまだ進んでいません。人口が減少する過疎の地域にも、懸命に日々の営みをしている人々が暮らしていることを、国をはじめとする行政や外側にいる我々国民も決して忘れてはいけないと思いました。

会長